制度概要

CPTが効果を発揮するためには、適切な訓練を経た臨床家によって、マニュアルに沿って実施されることが必要です。

治療原理や技法を理解したうえで、PTSDを患う人に実際にCPTを実施し、CPTに習熟した専門家からフィードバックを受けながら技能を磨くことが、安全で質の高い治療につながります。

CPT-Japanでは、この考え方に基づき、段階的な養成制度を設けています。

  1. 準備段階
  2. 導入 ワークショップ

    CPTの概要やエビデンス、治療の特徴を学びます。CPTを習得することが自分にとって必要かどうかを検討する機会です。

    目的

    CPTへの理解を深め、学習の動機づけを高める

  3. 事前学習

    指定・推奨される教材の学習を通して、基礎知識を事前に身につけます。

    目的

    基礎研修を効果的に受けるための準備を整える

  4. 正規の研修課程
  5. 基礎研修

    CPTの理論、基本スキル、主要な技法についての知識を得るとともに、デモンストレーションビデオの視聴とロールプレイを通じて、実践の土台となるスキルを習得します。

    目的

    CPTの基本を体系的に学び、実践に必要なスキルを身につける

  6. コンサル テーション

    CPTをPTSDの症例に実施しながら、認定コンサルタントの開催する研修会に参加します。事例検討を通して、CPT実施に際して直面する課題の解決を図り、実践力を高めます。

    目的

    実践を振り返り、改善し、実践力を高める

  7. スキル評価・ 実施者認定

    所定の症例数を経験した後、ケースレポートを提出します。スキル評価により、要件を満たすことが確認された場合、CPT実施者として認定されます。

    目的

    CPTを適切に実施できる力が身についているかを確認し、質の高い治療を担保する

  8. 認定後の継続学習
  9. 継続研修・ ブラッシュアップ

    最新の知見や技法の習得、事例検討、スーパービジョンなどを通じて、実践力を維持・向上させます。

    目的

    最新の知識・技法を学び、実践の質を高め続ける

CPT実施者認定制度

CPT-Japanでは、CPT開発者らが採用している実施者養成の考え方に準拠し、日本の医療・心理臨床の実情を踏まえた実施者認定制度を整備しています。認定は、単に研修を受講したことを証明するものではなく、一定の実践経験と実施能力を確認したうえで付与されます。

認定基準

実施者認定の要件

CPT-Japanでは、以下の認定基準をすべて満たした方を、CPT実施者として認定しています。

  1. 1

    専門的資格・免許の保有

    心理療法が業務として含まれる精神保健の専門免許・資格を保有している

  2. 2

    所定の研修の修了

    ・CPT-Japanの指定する事前学習を完了した
    ・認定されたCPTトレーナーによる基礎研修(2-3日)を修了した

  3. 3

    コンサルテーションへの参加

    認定されたCPTコンサルタントによるコンサルテーションに所定の時間数以上参加し、自身が担当した症例について継続的に検討する機会を持った

  4. 4

    症例経験

    所定の症例数についてCPTを実施し、成功完遂となった
    ※ 症例数・成功完遂の基準は別途「認定基準」で定めます。

  5. 5

    標準化尺度による症状評価

    上記症例について、治療経過を客観的に把握するため、所定の標準化尺度を用いて症状の変化を週次で評価した

  6. 6

    スキル評価

    上記症例について、ケースレポートを提出し、コンサルタント会議の結果、次の要件を満たしていることが認められた
    * CPTを適切な手順で実施していること
    * 治療の基本原則を理解していること
    * 安全かつ適切な臨床判断ができること